ひとりじゃないよ【東日本大震災応援小説】
結局一睡も出来ず朝…。
何時間たったんだろうか。私の所へディレクターさんが迎えにきた。
どうやって来たのだろうか。
此処を離れることは嫌だったがしょうがない、
お母さんも一緒に東京へ戻ることになった。
ディレクターさんの話によると東京でも大きな地震があったんだって…。
家具が倒れてきたと。
でも無事で良かった。
事務所に戻ると家具が散乱していたが
最低限のテレビ、電化製品は元通りにしてあった。
とりあえず昨日の情報を知るためにテレビをつけた。
どこのチャンネルでやっているのかなどは分からなかった私だが、地震情報をやっている番組はすぐわかった。
わかったというか
全部地震情報。
昨日の気仙沼の様子、宮城の様子がほとんどだった。
動いている車が波に飲まれる所など悲惨な所だけが写っていた。
昨日の朝まで平和な宮城だったのに、たった半日で戦争後のような悲惨な状態に……。
お願いです。
ひとりでも多くの人を、苦しんでいる人をお助けください。
そう祈る私の瞳から涙が落ちた。