ひとりじゃないよ【東日本大震災応援小説】
余震が続く。
支援物資、募金…。
このことっきりだ。
そしてCM無しで24時間地震情報をやっていたNHK以外の放送局がCMを入れた。
普段とはどこか違う不気味なCM。
でもやっている内容は悪くない気がする。
挨拶すればいいのかな…。地震で怯えている子供達にとっては
ちょっと明るくなれるCMかな。
他にも沢山のCM。
CMを入れるということは何か変わったのかな…。
東日本はもうこれ以上震災が起きたりしないのかな…。
初めてCMを見たときはそう思ったが違うことに気づいた。
彼らには家族がいる。
なのに
24時間休み無しで報道してきたんだもんな…。
CMを入れるに決まってる。
余震が来たときCMだったら…なんてことまで考えるようになった。
でも、これでも被災地の。 今避難所にいる人達に比べればいいんだと思う。
今のところ私は、
お風呂にも入れている。
ご飯も食べている。
布団で寝ている。
避難所の皆様には出来ないことばかりである。
それに避難所はテレビも見れないから
自分達がどのようになっているかもわからない。
おにぎりは食べたようだが他は何にも…。
頑張ってほしい。
いや、頑張ってじゃだめなんだよね。
今だって十分頑張っているはず。
だからこれ以上頑張れなんて言っちゃだめ。
頑張ろう…かな?
辛いのは被災地の皆様だけじゃないんだよ。
テレビからだけど、
その様子を見てる私達も辛いんだ。
だから…。
辛いから
辛い今の状況から脱出するために頑張ろう?
それぞれが出来ることをやればいいんだよ。
避難所の皆様は精一杯生きる。
それができることだと思うんだよ。
私達も協力するから。
口だけじゃないよ?
日本は確実に皆様の為に動いているから。
余震が怖い気持ちもあるけどとりあえず深呼吸しよ?
ひとりじゃないよ。安心してね。