ひとりじゃないよ【東日本大震災応援小説】
泥水もたくさん飲んだ。
泥水なんか飲みたくないけれど呼吸をするためには仕方のないこと。
ばたついたり泥水をのんだりしたし、呼吸もうまくできなかった。
しばらくすると呼吸が楽にできた。
たった数分の出来事だったのかもしれないけれど 何時間の出来事のような気がした。
助かったよ!と言おうとして周りを見回したが誰もいない。
もしかして置いてかれちゃったのかな?
そう思い何気なく下を向いた時、息を飲んだ。