大好きッ

その後の授業も
ずっと上の空だった

「…るみっ!胡桃ッ!!」

「みぃ?どうしたの?」

「どうしたの?
じゃないわよ〜
ほら帰るよ?」

「えっ!?
もぉそんな時間!?」

ヤバい
あたしボーってしてたぁ

「ほぉら!
はやくっ」

「えっちょっと待って」

って……えっ?

胡桃の目に入ってきたのは
知らない女の子と歩夢が
一緒に帰ってる光景だった


その瞬間あたしの中に
あった何かが一気に
崩れ落ちていった

「うそ…」

「ん?どうしたの胡桃?」

「うぅん
何でもないはやく帰ろっ」

今にもこぼれ落ちそうな涙を
我慢してあたしは
何もなかったようにみぃに言った

「うっうん」

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