大好きッ
そして放課後。

遂にきてしまった放課後

「胡桃帰んぞ」

「うっうん」

「今日俺ん家行くぞ」

「えっあっぅん…」

「………。」

「………。」


「着いた入って」

「ぅん…
おじや…まします」

「俺の部屋あっこだから
先いってて?」

「わかった」

ガチャ

うわぁぁあ
キレイに片付いてる

歩夢の部屋はモノトーンで
シンプルな部屋だった

『ガチャ』

「適当に座って?」

「うっうん」

『………。』

「あのっ」
「あのさ」

あっしまったハモってしまった

「胡桃から言って?」

「ぅん…
あのさ歩夢
あたしのこと好き?」

「何?急に
俺胡桃のこと好きだよ?」

「じゃあ何でッ
何であたしとは
帰らないのに
他の女の子とは帰るの?」

冷たい物がほっぺたを
つたったとおもったら
大粒の涙がポロポロと
こぼれ落ちてきた

「あたしッーヒクッ…
歩夢のことが…ヒクッうぅっ
好きッ大好きッだからーーッ
歩夢のこと信じてた
でもほかの子と帰ってるのみたら
信じなきゃいけないのにッヒクッ
信じきれなくてッふぇっ……
ぅうっうわぁぁあんッー」

あたしは子供のよぅに
泣きじゃくった
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