☆以心伝心☆〜幼なじみ〜




ゲラゲラ笑う圭吾。



でも それより



それより………



今…“爽佳”って…??



『うわっ!
怒んなよ!!


また 一段と 顔 赤くなったぞ!?』



っ〜〜〜〜!!



怒ってるから じゃないもん



圭吾の せいだもん




…………なんて 言えるわけもなく。




『ははっ

そんなに 顔 真っ赤だと

熱と勘違いされるぞ?』



む〜!!



皮肉って わかってる。


だけど



圭吾 の さりげない


なんてコトない


一言に 私は 心臓が爆発寸前だ。




………何で?




何で?




何で?



カチャカチャと 音をたて



歯磨きを 始める 圭吾。




何でかな?


まぁ いいか



だって 今日は 占い館に
行くんだから!


占い館 では 相談なんかもやってるって


美鈴が言ってたから。



『歯磨きしねぇのよ??


ほら これ お前の歯ブラシ!』



えっ…!?



「あ…ありがとう。

って この 歯ブラシ…


圭吾と お揃いじゃん!」


目の前に 差し出された…

オレンジの歯ブラシ。


それは 圭吾が 持ってるのと


同じだった。



『そうだけど?

なんか 悪い?』



ぐいっと 私の顔に

自分の顔を近づける圭吾。



ち…近いってば!


『間違えんなよ?』


「なっ!?
無理じゃん!?」



お揃いだよ!?


『じゃあ なんか 今度シールでも 貼れよ〜!』


………はい




私もさっさと歯磨きをした

『よ〜し
行くぜ〜〜』


あれ?



「圭吾…

髪 整えないの?

って あぁ もう 整えたのか!」



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