先生が生徒を監禁して
見開かれた目。
中途半端に終わられて、あと少しだったのに、と言いたげな顔には笑ってみせた。
「そんなに、いきたいの?」
「ち、ちがっ」
「おねだりしたらどうですか。ん?」
「っ……」
「強情を張るのは構いませんが、それでは遠い悦楽に近づけませんよ。より遠のくばかりだ。体験してみたくはありませんか?気を失うほどの快楽を」
指で夏川の手のひらをくすぐる。
敏感になった体ではこんな行為でも“期待”をさせてしまうらしい。
でもまだだ。
本番までには遠い。
夏川が俺を求めるまでは。