先生が生徒を監禁して
「バ、バカじゃないの……」
「おや、“自業自得”はお嫌いで?」
夏川が俯く。でも顔をあげて。
「やめて……、センセ?」
「……分かりました、厳重に注意はしておきましょう」
夏川はどうやら善者らしい。
けど、心の隅では思ったに違いない。気味がいい、と。
かすかでも思えば、俺の思い通り。いや思わない人間などいないのだ、自業自得を。
写真をしまい、夏川を上から見る。
「じゃあ、他に欲しいものは」
「え……」
「誕生日なのですから、プレゼントぐらい欲しいでしょう」