先生が生徒を監禁して
調教七日目
「幽霊?」
監禁一周間目にしてまさかそんな。
「ああ、女の霊見たのですね」
「ちょ、知っているの!」
「知っているも何も、ここは廃病院ですよ。幽霊の一人や二人」
「先生、見えるんだ……」
「ええ、はっきりと」
夜な夜な胎児を探す霊がいるが、まさか夏川に見えるとは思わなかった。
ふむ、と夏川が眠る寝台にこしかけた。
「怖かった、ですか?」
頭を撫でて聞けば、頷かれた。
「先生なんとかしてよ」
「なんとか、ねぇ。まあ確かに、俺たちの世界は2人っきりでなければなりませんからね。あなたがそれを望むなら」
「望む、望むから」
「やはりやめました」
「はっ!」
涙目になる夏川。――楽しかった。
「いたらいたで、あなたは怖くて俺に自らすがる。幽霊に見せつけるのも楽しそうだ。どんな反応をするかも興味深いですし」
「や、やだ……」
「よがる魅力的なあなたもまた見ていたい」