初恋 〜君と私の片思い〜

*あなたが好き*




つい、調子に乗って3ゲームもやってしまったせいか、みんなヘトヘトになっていた。
静香は疲れたのか椅子に座った状態で寝ている。



「草摩…2人でどっか行くか?」


私の聞き間違いかと思い、一ノ瀬の顔を見て聞き返した。



「わ、私に言って…る?」



「他にいねぇだろ。ばーか!
いいから行くぞ!!」



「えぇ!?」
ぐぃっと手を引かれ前のめりになってしまったのを一ノ瀬が支えてくれる。



「おい!ハル!?」
「委員長連れてどこいくんだよ!?」



「川岸が起きたら、草摩のこと借りるって伝えとけ!!…………」



「い、行かないよ!静香と一緒に…――「俺が話したいことがあるんだよ!!」




力いっぱい手を解こうと振ってみたけどビクともしなかった。一ノ瀬ってこんなに力強かったっけ?


――…って嫌だーなんで私が行かなくちゃならないのよーー!!!!





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