たしかにキミはいた
*せかんど*


教会には若い男がいた


「……………。」


何かを必死に祈っている


「ねぇ…ねぇ…ねぇ…」


「……………。」


「ねぇってばっ!!」


「!?」


いきなり耳元で大きな声が聞こえて俺はびっくりした


「…あのさぁー・・・」


後ろを振り向くと真っ黒な髪がキレイな白いワンピースを着た女がたっていた


ドクンッ


「?…聞いてんの?」


「あ、あぁ…」














その女は15年前のあの子にうりふたつだった



< 8 / 10 >

この作品をシェア

pagetop