氷の姫君
それから私たちは幸せな時を過ごした。
私たちを周りは受け入れてくれていた。

“まあ雪姫様と斎様よ”

“あのお2人やっぱりお似合いね!”

“前の雪姫様も素敵だけど今の恋している雪姫様も素敵よね!”

私は今部屋にいる斎の元へ駆けている途中だった。

「ねえ斎!」

いきおいよく部屋に入る。

「ん?どうした雪姫。」

「この新しい着物どうかしら?」

「ああ、可愛いよ。」

そういわれると思わずはにかんでしまう。

嫌いだった自分も斎のおかげで好きになりはじめた。

「やっぱり雪姫は白が似合うな。」

「ありがとう。」

赤くなる顔を隠すためにそっぽをむく。

くすくすと斎が近づいてくる。

「なあ雪姫?」

「なあに?」

「好きだよ。」

「私もよ。」

お互い微笑み合い口づけをかわす。

すべてが順調なはずだった・・・。


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