氷の姫君
「でも月華の髪は綺麗な水色ね。瞳は愛らしいピンク。まるで宝石みたいね。」

そう言って優しくメルフェは微笑んだ。

「ありがとう。」

「さあ。晩餐に行きましょ」

どうしてこの人たちは私に優しく微笑んでくれるのかしら??

不思議そうな月華の視線に気づいてメルフェは振り向いた。

「どうしたの?」

「あの,どうして優しく微笑んでくれるの??」

「え?」

「あ,ごめんなさい。行きましょ!!」

「え,うん」

いま月華はどうして優しく微笑んでくれるのって聞いたわよね??

なぜそんなこと聞くのかしら??
メルフェは月華の後ろ姿を見ながら不思議に感じていた。


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