氷の姫君
「どうして優しく微笑むのか。とメルフェに
聞いたのだろ?」

「え?いつ聞いたの?」

私が見てたかぎりでは2人は会話していないのに。

「どうしてそう聞いたのだ?」

「んー。私の里では笑うというのは殆どしなかったの。みんな孤独を好むから。私はそれが当たり前なんだと思ってたんだけど寂しかったの。だから優しく微笑む人なんて見たことなかったの。だけどあなたたちは私に優しく微笑んでくれるでしょ?だからどおしてかなって疑問に思って」

そう言って遠くを眺める月華。

「そうか。優しく微笑む理由はお前のことを大切と感じているからだ。」

「え?」

「疑問が解けたか?」

「私はうまく笑えてる?」

そう小さな声で呟く月華。

「ああ。」

「ありがとう。」

そう言って微笑んだ月華は一番綺麗だった。


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