氷の姫君
「もうお腹いっぱーい!」

「ずぶん月華は少食ねえ。」

「そうかなあ?」

「ええ。」

「んーあ、あれなに?」

窓に視線を向けると小さな生き物がうずくまっていた。

「ああ、あれはペルルよ。」

「ペルル?」

「ええ。闇をつかさどる魔獣よ。」

「うさぎみたいね。」

「うさぎ?」
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