氷の姫君
「この部屋も悪く無い。だがこのままでは外に出れないな。」

そうダルジェが呟いた途端部屋の氷が消える。

「!?」

何故?私の氷を簡単に溶かしてしまうなんて。

「驚くことは無い。お前はいくつだ?」

「え?人間で言えば16よ。」

「何年生きてる?」

「200年くらい・・・・」

雪女は人の数倍年をとるのが遅い。
だからいつまでも若い姿を保てるのである。

「わたしはもう1000年生きている。」

ああ、魔力の差ね。

「えっとここは何処?」

私は話しを変える。

「私の屋敷だ。」

「屋敷?」

「ああ。家とも呼ぶな。」


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