氷の姫君
悲しみ
ゆっくりと月華をベットに寝かせる。

「んっ。」

月華がゆっくりと目を開ける。

「目が覚めたか?」

「だるじぇ?」

「ああ。」

「舞踏会は?」

「抜けてきた。」

「っだめだよ!大事な集まりなんでしょ?あ・・・。」

勢い良く起き上がった月華がくらりと倒れる。それをダルジェはなにも言わず抱きとめる。

「ごめんなさい。」

「霊力を使いすぎたのだ。体がいう事を聞かないのは仕方が無い。」

「うん。」

「すまなかったな。」

「え?」

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