氷の姫君
私は勢い良く霊力で窓を開ける。

「月華!」

ダルジェの声が聞こえる。
だけど私は構わず外に飛び出す。

幸い少し霊力が戻ったようで飛べた。

「私、本当なにしたいんだろ。」

空を飛びながら一人呟く。
涙が止まらない。

ダルジェが悪い訳じゃない。
なのに心配させ、謝らせて。
しまいには屋敷を飛び出してしまった。

感情を上手くコントロールできない。



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