氷の姫君
「なあ月華?」
「なあに?」
「なぜ私が空を飛べるのかときいただろ?」
「うん。」
「私たちヴァンパイアは空を飛べるんだ。」
「そうなの!?」
「ああ。ただ私は飛ばないだけだ。」
「どうして?」
「昔ある者と飛ばないと約束したからな。」
そう言うとあの最初に見た遠い目をしていた。
それはダルジェの好きなひとと?
「そっか。でもどうして私を追ってきてくれたの?」
「無意識、だな。その時は約束自体忘れていたからな。」
そう言って微笑むダルジェ。
ダルジェ舞踏会のときはあまり笑わなかったけど、2人の時は笑ってくれる。
なんだか嬉しいな。
「追ってきてくれてありがとう。」
「ああ。」
小声で呟いたけどダルジェはきちんと聞きとってくれた。
“コンコン”
部屋をノックする音が聞こえた。
「なあに?」
「なぜ私が空を飛べるのかときいただろ?」
「うん。」
「私たちヴァンパイアは空を飛べるんだ。」
「そうなの!?」
「ああ。ただ私は飛ばないだけだ。」
「どうして?」
「昔ある者と飛ばないと約束したからな。」
そう言うとあの最初に見た遠い目をしていた。
それはダルジェの好きなひとと?
「そっか。でもどうして私を追ってきてくれたの?」
「無意識、だな。その時は約束自体忘れていたからな。」
そう言って微笑むダルジェ。
ダルジェ舞踏会のときはあまり笑わなかったけど、2人の時は笑ってくれる。
なんだか嬉しいな。
「追ってきてくれてありがとう。」
「ああ。」
小声で呟いたけどダルジェはきちんと聞きとってくれた。
“コンコン”
部屋をノックする音が聞こえた。