氷の姫君
「メルフェか。」

え?ノックだけで誰かわかるの?
驚いて見上げるとダルジェはすこし険しい顔をしていた。

「ダルジェ様。レン様がお見えになっています。」

「レンが?」

「はい。」

「客間に通しておけ。」

「わかりました。」

そう言うとメルフェの足音は遠ざかって行った。
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