氷の姫君
そんな姿を見てダルジェはいとおしそうに微笑む。
そんなダルジェの姿を見てレンは驚いた。

「すまない。」

「いいもん。ファードに認められたから。」

若干拗ね気味に答えつつも嬉しそうに微笑む月華。

「いや、驚いた。」

まだ信じられないと言った表情で声を出したレンさん。

「どうしたんですか?」

「ダルジェがそんな風に微笑むなんて300年ぶりにみたわ。」

「そうなんですか?」

「うん。あの時はセーラちゃんが居たから良くこいつも笑っていたんだけどセーラちゃんが居なくなってからは屋敷に篭りきりになってさあ。屋敷に訪れても出ないし,たまに顔見れば笑わないしでさあ。」

嬉しそうに喋るレンさん。

セーラさん?
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