氷の姫君
「ねえ?あなたはどこから来たの?」

「え?私?うーん」

セーラさんがいると言う事はここは過去。
未来から来たなんて言ったら信じてもらえるかしら?

一人で悩んでいると月華さんはおかしそうに笑い出した。

「え?」

「いや。ごめんなさい。なんか面白くて。」

「そうかなあ?」

「ええ。ねえ?未来から来たの?」

「え?」

「あ、ごめんなさい。私人の考えていることが読めるのよ。」

「え?そうなの?」

「ええ。だから周りからはいつも気味悪がられてたの。」

そういって切なそうに微笑む。
なんだかセーラさん私に似てる。

「凄い力じゃない?なんで気味悪いのかなあ?」

「え?月華さん私の事気味悪くないの?」

「え?全然気味悪くないけど。」

「初めてそんな人見た。」

凄い嬉しそうに笑うセーラさん。
< 83 / 190 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop