氷の姫君
「皆見る目ないのね。」

「そんなことなっ・・・」

急に胸を押さえて倒れこむセーラさん。

「どうしたの!?」

「っ大丈夫・・・」

セーラさんの顔は真っ青でとても大丈夫そうには見えなかった。

「どうしよう?あ、そうだ!」

私は自分の霊力でセーラさんを癒し始めた。
大分たつとセーラさんも顔色が元に戻った。

「楽になった?」

「ええ。ありがとう。癒しの力ね。」

「うん。」

「ねえ月華さん?私の話聞いてくれる?」

「なあに?」

「私多分明日死ぬの。」

「え?」
< 84 / 190 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop