大きな空

そう叫ぶと春季は私を抱きしめた。

「えっ!春季、えっ!?えっ!?」

「うるさいぞっ!!黙ってろっ!!」

「あっ、えっと、あっはい。」


ってなに謝ってんだうち。

それから5分経過…

「あの…うちいつまで抱かれてれば…?」

「…」

「あの~」

「泣きたいなら泣け。何かあるんだろ。何があるかは聞かないけど顔を見ればわかる。涙は我慢するものじゃないぞ。」


そんな言葉を聴いた瞬間、私の目からたくさんの大粒の涙がこぼれだした。

えっそんな…

「ほら、涙は正直だぞ。」

そしてこのあと、

私の瞳からはたくさんの涙がとどめなくあふれだしたのだ。



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