大きな空
春季は急に無口になったわたしに顔を近づけてきて、
「おぉ~?よく見れば可愛い子はっけ~ん!」
と言ってきた。
でもわたしはその返答に困った。
いつものわたしならどうやって返すんだろう。
あれ?
どれだけ頭をフル回転しても言葉がでてこない。
すると春季はわたしが怒ったのかと思ったのか
「ごめんごめん!おめぇは普通のそこらへんの女子より可愛いぜ!」
そんなことをいってきた春季にわたしは反射で
「そこは一番可愛いっていうところでしょ~!」
「あ~?そこまででもねーよ!ははっ!」
「うわぁ~ひっど~」
「てか自分で可愛いなんていうやついるかよっ!」
「ははっそうだね!実際ブスの部類に入るほうだわ~」
「そうだなぁ~それもそうかもな~」
「そこ否定してよぉ~」