眠れぬ夜は君のせい
ふっと、伸びてきた腕。
…えっ?
視線を向けると、
「衛藤さん…?」
私、衛藤さんに抱きしめられてる…?
「離して」
口では言うけど、抵抗はしない。
いや、抵抗できなかった。
どうしてだかわからないけど、抵抗することができなかった。
今すぐこの腕を振り払って、部屋を飛び出して、誰かを呼べばいい。
でも、できなかった。
どうしてなのかわからない。
「理由なんていらないと思う」
衛藤さんが言った。
…えっ?
視線を向けると、
「衛藤さん…?」
私、衛藤さんに抱きしめられてる…?
「離して」
口では言うけど、抵抗はしない。
いや、抵抗できなかった。
どうしてだかわからないけど、抵抗することができなかった。
今すぐこの腕を振り払って、部屋を飛び出して、誰かを呼べばいい。
でも、できなかった。
どうしてなのかわからない。
「理由なんていらないと思う」
衛藤さんが言った。