眠れぬ夜は君のせい
「もったいぶるヒマがあるなら、早く答えたらどうですか?」
そう言った私に、
「ああ、そうだったね。
ごめんごめん」
衛藤さんが気を取り直した。
「ライラックの花言葉は、“初恋”って言うんだ」
「初、恋…?」
「そう、“初恋”」
衛藤さんが私に視線を向ける。
「30過ぎたって言うのに……遅過ぎるよね?」
フフッと、衛藤さんが笑う。
「しかも相手は年下。
おかしいよね?」
おかしい?
それはつまり…。
そう言った私に、
「ああ、そうだったね。
ごめんごめん」
衛藤さんが気を取り直した。
「ライラックの花言葉は、“初恋”って言うんだ」
「初、恋…?」
「そう、“初恋”」
衛藤さんが私に視線を向ける。
「30過ぎたって言うのに……遅過ぎるよね?」
フフッと、衛藤さんが笑う。
「しかも相手は年下。
おかしいよね?」
おかしい?
それはつまり…。