眠れぬ夜は君のせい
「私も……あなたを信じて、いいですか?」
「もちろんだよ。
私は、出会ったその瞬間から萌波に恋してた」
気がつけば、目の前には衛藤さんの肩。
ああ、抱きしめられているんだ。
「萌波」
衛藤さんが私の名前を呼ぶ。
信じてもいい。
彼を――衛藤さんを信じてもいい。
今思うと、大事なものを失くしてよかったと思う。
こうして彼に出会えて、彼に恋をしたから。
「敦仁さん…」
背中に手を回した。
「もちろんだよ。
私は、出会ったその瞬間から萌波に恋してた」
気がつけば、目の前には衛藤さんの肩。
ああ、抱きしめられているんだ。
「萌波」
衛藤さんが私の名前を呼ぶ。
信じてもいい。
彼を――衛藤さんを信じてもいい。
今思うと、大事なものを失くしてよかったと思う。
こうして彼に出会えて、彼に恋をしたから。
「敦仁さん…」
背中に手を回した。