眠れぬ夜は君のせい
。+゚岳Side゚+。

「お邪魔します」

時間通り、藍子さんがきた。

「入って」

彼女をうながし、中に入らせる。

「急に電話がきたもんだから、ビックリしちゃったわ。

何か用なの?」

そう言いながらリビングに入る彼女を、後ろから抱きしめた。

「……岳?」

戸惑うのも、当然だ。

驚かれるのも、当然だ。

こんなことをしているんだから。

「大丈夫?

疲れてるの?」

藍子さんが問いかける。
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