眠れぬ夜は君のせい
「岳……もういっそのこと、狂わせて。
頭がおかしいとか、そんなのどうでもいいから。
わたしを、狂わせて…」
言い終わるのを待っていたと言うように、岳の手が背中に回った。
「――んっ…」
その手は、腰をなぞる。
さっきまでの荒っぽかった手つきはどこへやら。
今は、ウソみたいに優しい。
「声、聞かせて」
岳が耳元でそうささやく。
そっと、目を閉じた。
あいつとは違う、岳の指先。
似てるなんて思ったけど、それは違う。
いろいろとヤケになってたから、気づかなかっただけ。
頭がおかしいとか、そんなのどうでもいいから。
わたしを、狂わせて…」
言い終わるのを待っていたと言うように、岳の手が背中に回った。
「――んっ…」
その手は、腰をなぞる。
さっきまでの荒っぽかった手つきはどこへやら。
今は、ウソみたいに優しい。
「声、聞かせて」
岳が耳元でそうささやく。
そっと、目を閉じた。
あいつとは違う、岳の指先。
似てるなんて思ったけど、それは違う。
いろいろとヤケになってたから、気づかなかっただけ。