眠れぬ夜は君のせい
「何だか流行ってるみたいですよ、そんな事件」
章子が言った。
何だ、事件か。
だったら、そんなたいした話な訳ないな。
だけど章子は俺の気持ちに全く気づいていないと言うように話を始めた。
「ちょうど1ヶ月前、血のない死体が発見されたんです。
その後も2週間に1回、血のない死体が発見されるようになったんですって」
そう言えば章子の父親は警察署に勤めるお偉いさんだったなと、俺は彼女の話を聞き流しながらそんなことを思った。
「男女関係なく無差別で死体が見つかるものですから、お父様は必死ですわ。
“これ以上被害は出したくない”って」
章子が言った。
何だ、事件か。
だったら、そんなたいした話な訳ないな。
だけど章子は俺の気持ちに全く気づいていないと言うように話を始めた。
「ちょうど1ヶ月前、血のない死体が発見されたんです。
その後も2週間に1回、血のない死体が発見されるようになったんですって」
そう言えば章子の父親は警察署に勤めるお偉いさんだったなと、俺は彼女の話を聞き流しながらそんなことを思った。
「男女関係なく無差別で死体が見つかるものですから、お父様は必死ですわ。
“これ以上被害は出したくない”って」