狂愛‐キミガスキ‐
死ぬ


私はお手洗いを終えて


部屋に戻った。


部屋に入るとお兄ちゃんが


赤い水たまりにぽつんといた。


お兄ちゃんの足下には


雄二くんが寝ていた。


お兄ちゃんの手にはカッターナイフ。


-----ナニガアッタノ???


「お…にい…ちゃん??」


「…あぁ…美羽…」


「雄二くんに何したのっ??」


「何もしてないよ。ごめん。」


そう言ってお兄ちゃんは


私の部屋から出て行った。


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