狂愛‐キミガスキ‐
愛す
――――――――2年後
今日私は少年院を出る。
お兄ちゃんに会ったら
一目散に抱きつくんだ。
そしていっぱい話したい。
「いよいよだね。」
「うん。桜…ありがとう。」
桜は覚醒剤で捕まり少年院にきた。
それから同い年だったから
すぐに仲良くなった。
「うちの方こそありがとう。」
「お互い、がんばろうね。」
「うん、また会おうね。バイバイ」
「またね…」
別れを告げ、私は出口へ向かった。