狂愛‐キミガスキ‐


「美羽、帰るぞ。雄二くん、ここまで大事な妹を送ってくれてありがとう。」


お兄ちゃんは


私の腕を引っ張って


私を抱き寄せた。


「あ…はい。それぢゃあ、美羽ばいばい。」


「うん。雄二くんまた明日ね。」


そう言って雄二くんは


帰っていった。


「………………」


「お兄ちゃん、どうしたの??」


さっきからお兄ちゃんは


黙ったままなにか


考えているようだった。


「うん?何でもないよ。あっ、今日の夕食は何食べたい??」


「うーんとね…シチューたべたい!!」


< 4 / 28 >

この作品をシェア

pagetop