狂愛‐キミガスキ‐
「美羽、帰るぞ。雄二くん、ここまで大事な妹を送ってくれてありがとう。」
お兄ちゃんは
私の腕を引っ張って
私を抱き寄せた。
「あ…はい。それぢゃあ、美羽ばいばい。」
「うん。雄二くんまた明日ね。」
そう言って雄二くんは
帰っていった。
「………………」
「お兄ちゃん、どうしたの??」
さっきからお兄ちゃんは
黙ったままなにか
考えているようだった。
「うん?何でもないよ。あっ、今日の夕食は何食べたい??」
「うーんとね…シチューたべたい!!」