渇いた詩
風情漂う日本庭園を横目にして、あたしは久弥に連れられて個室へ入った。


部屋は8畳ほどの和室。


「桜、そこの襖を開けてみて」


「襖?」


「いいから、早く」


久弥に促されてあたしは部屋の奥の襖を開けた。



「………っ!!!」


襖を開けて目に飛び込んできた光景に言葉を失った。
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