渇いた詩
一面の桃色。


桜の木がまるでカーテンのように垂れ下がっていた。



「すごい!!すごいよ、久弥!!!」


「垂れ桜」


「しだれざくら?」


「桜が降ってるように見えるだろ?」


「きれい……」


久弥はあたしを背後から抱き締めた。
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