渇いた詩
「意外って酷ぇな。まぁ、昔吸ってたけど」


「禁煙したの」


「そう。俺の周りは俺が体調悪くすると煩いやつらばっかりだからさ」


周りのやつら?


当たり前だが久弥と会ってまだ2日。


その周りのやつらが誰かなんてあたしには到底わからない。



「そろそろ出ようか」


「あっ、うん」



部屋を出て久弥と一緒に入り口へ向かうとオーナーがお見送りをしてくれた。


「また、海藤様とご一緒にいらしてくださいね」


「はい!!!」



オーナーにお礼をしてあたしはまた久弥の車に乗った。
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