渇いた詩
久弥の顔が近づいてきて、
そして、
唇が重なった。
何度も何度も、角度を変えて深まる溶けそうな口付け。
車の中に広がる卑猥なふたつのリップ音。
久弥の首に腕を回そうとしたとき、
後ろの車からクラクションが聞こえた。
目の前の信号が赤から青に変わっていた。
「チッ……焦らせんなよ…」
久弥は強制的に終わらされたキスにむくれてまた車を走らせた。
あたしは我に返ってあまりの恥ずかしさに顔をふせた。
そして、
唇が重なった。
何度も何度も、角度を変えて深まる溶けそうな口付け。
車の中に広がる卑猥なふたつのリップ音。
久弥の首に腕を回そうとしたとき、
後ろの車からクラクションが聞こえた。
目の前の信号が赤から青に変わっていた。
「チッ……焦らせんなよ…」
久弥は強制的に終わらされたキスにむくれてまた車を走らせた。
あたしは我に返ってあまりの恥ずかしさに顔をふせた。