渇いた詩
「ちょっと買うものあるから、待ってて」


コンビニの駐車場に車を停めた久弥はそう言って車から降りていった。



そうだ、



家に連絡しないと。


多分泊まりになるだろうし。


あたしは携帯を取り出して自宅へ電話するとすぐにお母さんが出た。



「もしもし。あたし、サク」


『サク?何どうしたの?』


「今夜泊まるから。帰らない」


『泊まるって。誰の家?』


誰のって言われても……。


友達?


違う、久弥と友達とかでもない。


昨日、酔い潰れて記憶がないまま抱かれた相手だ。
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