渇いた詩
「あっ……えっと……三橋!!三橋の家に泊まる!!!」


とっさに出た嘘。



三橋、ごめん!!!


心の中で勝手にアリバイ工作に使った三橋に謝った。



視界の端で久弥がコンビニから出てくるのが見えた。



「それじゃあ!!切るね!!!」


お母さんが何か言ってたけど無視して電話を切る。


「誰かと話てた?」



久弥はビニール袋を後部座席に置き、運転席に乗った。



「お母さんと……」


「泊まりって言ったか?お前今夜はお泊まりコースだぞ」


「後輩の家に泊まるって言った」


そういうと久弥はむくれた表情を見せた。
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