渇いた詩
ジャージに着替えてリビングに入ると意外とシンプルな造りになっていた。



「あんまり生活感がないね」


「リビングは他の部屋に比べて仕様頻度が極端に少ないからね」


「リビングって生活の基本でしょ?」


「んー、俺にとっては必要じゃない部屋かな?」



久弥は先ほどコンビニで買ってきた袋をテーブルの上に置いた。



「酒持ってくるから中身出しておいて」


あたしはふかふかのソファーに座りながらビニール袋から物を取り出す。



いくつかのおつまみが入っていて、その奥のものを見て固まった。
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