渇いた詩
「久弥っ!!これっ!!!」
「それ、桜に買ってきたやつだから。食べろ」
ワインとグラスふたつを抱えながら持ってきた久弥に問いかける。
久弥が“それ”と言ったパッケージには【プチガトーショコラ】と書かれている。
「コンビニだからその程度のものしかなかったけど、いいだろ?」
久弥がさっき寄り道してコンビニで買ってきたのはこのため?
「あたしさっき甘い物はいらないって……」
「俺の前まで我慢するなよ。好きなんだろ、甘い物」
「なんで……わかったの?」
久弥に甘い物が好きだなんて一言も言っていない。
「やっぱり、愛の力じゃない?」
本当に愛の力だったらどんなに嬉しいか。
「それ、桜に買ってきたやつだから。食べろ」
ワインとグラスふたつを抱えながら持ってきた久弥に問いかける。
久弥が“それ”と言ったパッケージには【プチガトーショコラ】と書かれている。
「コンビニだからその程度のものしかなかったけど、いいだろ?」
久弥がさっき寄り道してコンビニで買ってきたのはこのため?
「あたしさっき甘い物はいらないって……」
「俺の前まで我慢するなよ。好きなんだろ、甘い物」
「なんで……わかったの?」
久弥に甘い物が好きだなんて一言も言っていない。
「やっぱり、愛の力じゃない?」
本当に愛の力だったらどんなに嬉しいか。