君に、会いたくなった
「いつ告られたの??」


「昨日。」



「なんもないって言ってたじゃん!!」


「そのあと電話きたんだ…。」




くそぅ……なんか悔しい……



 私より先に彼氏できるなんて…。
 


でも、



「おめでとう。」


「へへっありがとう。」


 私も早く彼氏作りたいなぁ…




「あの人、朝海先輩と一緒にいた人じゃない?」


 中庭を出て、運動場を歩く私の制服を引っ張った。


 そして雪乃は向こうを指した。


「あー・・ほんとだ。」


 その先には仲良くサッカーの練習をする女子がいた。



「一花(いちか)--!!もっと勢い付けないと届かないよ?!」


 その中でトロトロと動くずば抜けて可愛い「一花」と呼ばれた女の子は間違いなく朝、海先輩と一緒にいた人だった。




「もーだから、もっと力いっぱい蹴るの!!!!」


そう言って一人が思いっきりボールを蹴った。



「キャッ!美菜ちゃんあぶな…」



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