君に、会いたくなった
「美菜…?」



 海先輩はキョトンとした目で私を見た。


 な、なんか…居心地悪……。




「おでこ、擦りむいてるよ?」



 そう言っておでこを指差した。



「…。」




「美菜?」



 海先輩が顔を覗いてきた。



 やめてよ。



 先輩は、一花先輩を心配してればいいじゃん。




「私戻ります。一花先輩これ、」




 私はお花のハンカチを手渡した。





「ホント、ごめんね??」




「いえ、こっちこそボーっとしてたから。」



 
 ニコッと笑って、その場を去った。




 周りにいた野次馬たちもぞろぞろとこの場を離れて行った。





「一花、ホントに大丈夫?」



 先輩、聞こえてたよ?やっぱり先輩は一花先輩の事が好きなんだね。





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