君に、会いたくなった
「どうしたんですか??」




 私は思ってることを聞いた。



 なのに先輩は黙ったまま…



 えっ




 
 海先輩は優しく私のおでこに触れた。



「一花から聞いたよ。大丈夫?」



「平気です。」



 そっと手をどけた。


 
「一花先輩は?」



「帰ったよ?」




 一緒に帰らないんだ。好きなのに。




 そしたら、あのトキみたいに申し訳なさそうな顔で



「一緒に帰ろ。」













「はい。」
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