君に、会いたくなった
「あ、じゃあ私もちょっと用あるから教室行ってる。」

 海先輩がいないとなると、私は雪乃達を邪魔してるみたいで居心地悪い。


 弁当を持って私も後を追いかけるようにして立ち去った。




 5時間目。今日は特別日程でこれで終わり。久しぶりに早く帰れるって言うのにこういう時に限って掃除当番……


 ついてないなぁ…



 頬杖をついて、窓の外を見た。今日は雨だから運動場は誰も使ってない。

 絶対ゴミ捨てには行きたくないな…


 ゴミ捨ては、校舎から出て直ぐのゴミ置き場まで持って行かなきゃいけない。晴れの日ならまだしも、こんな雨でゲチャゲチャのところ歩きたくないよ…





「以上だ。課題はちゃんとやってくるように!!」


 いつの間にか授業が終わってた。

 みんなぞろぞろと席を立った。

 皆はいいな。このままHRやってそのままばいばいだもんな…




 HRが終わって、ほとんど皆帰って行った。今教室に残ってるのは掃除当番と雪乃ぐらい。


「じゃあ、美菜ちゃん、がんばってね!」

「うん。ばいばい。」




 掃除当番は私を入れて3人。少ないと思うけど仕方ない。

 いつも3人机の上に座って雑談して、ゴミ捨てて、終わり。って感じ。

 でも、今日は1人欠席したから、2人だけ。



……………。



「「じゃんけんポン!!!」」



 もちろんこれは、ゴミをどっちが捨てるかを決める勝負。


 結果は…
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