君に、会いたくなった
「す、すみません!!盗み聞きするつもりじゃ…!」


 焦ってゴミ箱をひっくり返しちゃった…


 だけど先輩は怒る事もなければそのままこっちに来た。


「カッコ悪いところみられちゃったな。大丈夫?」



 なんて、軽く微笑んだ。



「大丈夫です。」



 一人、黙々とゴミを拾い集めた。


 一礼してゴミ置き場へ行こうとすると、


「掃除、それで終わり?だったら一緒に帰ろう。下駄箱のところで待ってる。」



 私は思わず振り返った。だって、そんなこと言われると思ってなかったから…




「はいっ。」



私はなぜか緊張して、強張った声で返事をした。


 ゴミ箱を抱えて小走りでそのばを後にした。









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