君に、会いたくなった
 わ…カッコいい…



 視線の先には、黒に近い長めの髪に、優しそうな目、そして隼人先輩と同じくらい高い背。

 その容姿についつい見とれてしまった私。


「あ、あのっ!隼人先輩!!」



え?

 
 我に返ると、雪乃が隼人先輩に駆け寄って行ってしまって1人なっていた。

 あわてて追いかけたけど、なんかこの空気入りづらい…




「隼人先輩っ朝はありがとうございました!!」

「おう、あれから大丈夫だった?」


 2人は、仲良く朝の事を話してるみたい。

 何も知らない私とその隣の人は少し気まずい。


「えっと…雪乃チャンのお友達?」

 そう言って助けてくれたのは隼人先輩。


「ああ、はい。えっ「そうです!美菜って言います!!」

 ちょっと、勝手に紹介しないでよ!!


「そうなんだー。あ、こいつは俺の幼馴染の海。竹中 海(タケナカ ウミ)。」

「どもです…」

 
 軽く会釈したら、竹中先輩はニコッと笑って返してくれた。



 わわっ…かっこいい……



 「おーっ?美菜チャン、海に惚れちゃった感じー??」

 は?何言ってんの――――

「残念だけど、海はもう彼女いるからね♪」


 自分でも、顔が暗くなるのを感じた。

 
 ちょっと待てよ?


 これじゃあ、私、竹中先輩の事好きみたいじゃん!!





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