君に、会いたくなった
「はぁ…」



 ふと、運動場に視線が移る。


 それを見て目を見開いた。



 一花先輩と海先輩が楽しそうに笑ってる。


 傍から見ると完全にカップルだ。



 ボーっとそんなことを考えながらずっと外を眺めた。






「なんか、今日美菜ちゃん元気なくない?」


 隼人先輩との愛のコンタクトを終えた雪乃が私の方へ視線を移す。




「べーつにー??」

「嘘!!なんかあったんでしょ?雪乃に相談してみなさーい!!」

 そういって雪乃は胸を叩く。





「振られちゃった…」




 頬杖をついて外を眺めながら呟く。


「へ……??」


 マヌケな声だ…。


「どゆこと?」


「昨日、告っちゃった。」


 視線の先には一花先輩と海先輩の姿。






……むかつく。




 




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