君に、会いたくなった

一花先輩

 よく考えてみれば、一花先輩には彼氏がいるっていうのにさ


 なんで海先輩とばっかりいるの―――――??


 おかしいよ。


 ほんと、可笑しい。





 昼休み、雪乃はやっぱり隼人先輩と一緒に食べるって言ってた。


 だから、今日は中庭で一人寂しくお食事。


「あっ、美菜ちゃん発見!」



 向こうから一花先輩が走って来た。



「どうしたんですか?」


「いやぁ、3階から美菜ちゃんが見えたから一緒にお昼食べよっかなって♪」


 可愛らしく笑う一花先輩を見て、こりゃ海先輩も好きになるな。と改めて感じた。




「先輩は、彼氏と食べたりしないんですか?」




 お弁当を広げる一花先輩の隣でそう尋ねる。



「弘毅のこと?弘毅はあんまり私と一緒には行動しないの。」


「それって、好かれてないってことじゃないんですか??」


 すると、一花先輩は笑って



「弘毅はそういう人だから。私も別にいいんだ。でも、私が寂しいときはいつも傍にいてくれるの。」



 そんなの、どうでもいいよ……



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